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| 居眠りするものたち | |
volume
26 |
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clozzetの商品は入荷して店頭に置いたとたんに一時間もしないうちに売れてしまうものもあります。それはそのモノに出会うべき運命だった方がモノに呼ばれてお店に来られたのかなと思います。でもそんなことがしょっちゅうあるわけではありません。どの商品ももともと長い時間を経てきている上に季節が変わると処分しなければいけないということもないのでゆっくりと売れたらいいと焦らず構えているようです。 あまりに同じ場所にのんびりと居座っているので私たちでさえその存在を忘れそうになるものもあります。「そういえばこんなものがあったなあ」なんて気が付いた時にはいつもより念入りにほこりをはらってあげたりします。するとそのあとにお店に入ってきたお客さまがその商品を手に取っているのをよく目にします。ずっと居眠りしていたものがふと目をさまして姿勢をただしてきらきらと魅力を発散しはじめるのかなと思います。 ものの置き場所を右の棚から左に移す、それだけでもものは目をさまして人目をひくようです。お店の中でそんな魔法を目撃するたびに面白いなあと思います。 でもお店の中でのできごとならまだわかります。もっと不思議なのはウェブでそれが起きる時です。お店の中を整理していて「改めて見るとかわいいなあ」なんて手に取っていた商品にその直後にネットを通じて遠い土地に住むお客さまから注文がくることがあります。ほんとうの話です。それはただの偶然と片付けることもできます。でもモノたちが距離をこえて次の持ち主にテレパシーを送ったのだと考えたほうが楽しいような気がします。 2006.02.27
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