先日、日本に帰ってきて近所のスーパーに行くとレジの人がレジ袋を一枚づつ開いてから手渡してくれました。おかげで袋が開きやすくレジの人の何気ないその気遣いに感激しました。外国に行って帰ってくると改めて日本人のこまやかさにほっとします。

パリでは車一台しか通れない細い一方通行の道のどまんなかに突然止まっている車をよく見かけます。たちまち後続の車たちがたまっていき、渋滞になります。止まっているのは配達の車が多いですが一度など車から降りておしゃべりをしている人がいました。後ろの車たちがクラクションをならして怒ってもその人は焦る様子もなくおしゃべりを続けていました。

あれを見るとパリに住んでいなくてよかったなあと思います。約束の時間が迫っていたらどうするのだろうと考えただけでも焦ってしまいます。でもフランスでは約束の時間なんて守らなくてもたいした問題にならないのかもしれません。

今回も古いものを置いているブロカントを何軒か回りました。あるお店ではお昼休みが長引いて閉まっていました。なので改めて夕方に行くと閉店時間まで一時間もあるのに「今日は友達と約束があるから早く閉めるから5分で買い物してね」なんて言われました。

蚤の市でもお店の人が「コーヒーを飲みに行ったから」で留守なんてこともよくあります。そこに居合わせたお店の人の友人が携帯電話で連絡して値段を聞いてくれます。
でも電波が悪いところにいるのか切れてしまう。
するとまた別の友人がかけなおしてくれる。
その間、フランスの人たちはというと気長に待ち、むしろそのやりとりを楽しんでいました。
最初はいらいらしていた私も「まあ、いいか」とにっこりしてみると不思議にゆったりした気持ちになりました。少し気が短い人は精神修養のためにあえてフランスに行かれることをおススメします。


2007.07.18
clozzet
ヒダケイコ

あきらめてのんびりするということ。
volume 28